読書初心者でも、読みやすくてオモシロいおすすめ小説ベスト11選

読みやすい本 小説 初心者

今回は、読書初心者や、本を読むのが苦手という人でも気軽に読める、読みやすい本・小説を紹介します。読みやすい根拠はさまざまで、「ストーリーがわかりやすい」「ストーリーが短い」「文章の綴が綺麗」など、いろいろな理由がありますが、いずれも読書デビューとしては本当に読みやすいと思える作品ばかりを集めました。

僕も元々本嫌い

僕自身、小学校の頃から本嫌いでした。というより、小学校最初の担任が、とにかく僕に対してのあたりがキツく、教科書の読み上げとか感想文に対してケチを付けてくる人だったわけです。

そのため、「本を読んで感想や著者の意図を発言する」=「たらこ唇の○○センセにケチを付けられる」というのが小1の僕の脳内にできあがり、物語を読んだり活字を読み解くことが嫌いになってしまいました。

というのは、理由の1つであり、言い訳でもある。単純に、アニメや漫画のように情景を補完してくれる機能がないからというのも大きな理由です。

本を読むようになったキッカケ

こんな本嫌いの僕が、いまでは時間を見つけると本を読むようになっています。そのキッカケは、ここでは紹介していませんが、西村京太郎の十津川警部シリーズ。電車好き、旅行好きということから、なんとなく旅路で読むようになり、ほんの面白さにハマってしまいました。

そこから、推理小説→ミステリー小説→その他色々と幅を広げていったような感じです。

ただ、西村京太郎さんの作品は”読点”の使い方に癖があったり、”時刻表トリック”など電車や推理モノに興味がない人にはあまり楽しめないと思うので、初心者に読みやすいという点ではランク外扱いですがね・・・

では、どうぞ。

※おすすめ作品は都度追加していく予定です。

夜のピクニック/恩田 陸

登場人物の心理描写が見事に表現されており、高校生たちがただ歩くだけのストーリーも、非常に面白く仕上がっている作品。

既に大人になった人には痛切な郷愁と懐かしさを、現役高校生には青春時代という限られた時間と空間の素晴らしさを、そしてこれから高校生になる子供たちには憧れを与えてくれる物語。

恩田陸ならではのザワザワとした、何か波乱が起こりそうな空気感もまた格別です。

第2回 本屋大賞受賞、第26回吉川英治文学新人賞受賞、2006年に映画化。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
出典:BOOKデータベース

ハケンアニメ/辻村 深月

自分の好きな仕事でプライドを持って働く人々を描いた傑作。

ストーリーテリングの巧さで定評のある辻村深月の作品だけあって、アニメに興味のない人でもグイグイ惹き付けられ、アニメがこんなにもたくさんの人の手によって作られのかと胸が熱くなります。

お金の為だけじゃなく、働く人々の姿に清々しい気持ちになること間違い無し。恋愛小説としても、お仕事小説としても楽しめる作品。

1クールごとに組む相手を変え、新タイトルに挑むアニメ制作の現場は、新たな季節を迎えた。伝説の天才アニメ監督・王子千晴を口説いたプロデューサー・有科香屋子は、早くも面倒を抱えている。同クールには気鋭の監督・斎藤瞳と敏腕プロデューサー・行城理が手掛ける話題作もオンエアされる。ファンの心を掴むのはどの作品か。声優、アニメーターから物語の舞台まで巻き込んで、熱いドラマが舞台裏でも繰り広げられる―。
出典:BOOKデータベース

下町ロケット/池井戸 潤

すっかり半沢直樹でおなじみの池井戸潤も、他シリーズも抜け目はない。

「中小企業を襲う大企業の悪の手!」と書くと、なんだか2時間ドラマみたいなのっぺりとしたストーリーに聞こえるが、つい物語に入り込んでしまい、ページをめくりたいと思う気持ちは、ドラマ半沢直樹の次週が待ちきれないのと同じような感覚。

ちょうど良い長さで物語の展開が息をつかせぬテンポでスイスイ読めてしまう。勧善懲悪の王道ストーリーで安心して読めるのも嬉しいポイント。

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた―。男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!第145回直木賞受賞作。
出典:BOOKデータベース

旅猫リポート/有川 浩

心情と背景の描写力の高い有川浩が、まさか猫の心理を描いた作品。

旅を通して時間と空間を超えて繫がるナナとサトル、そして彼らに関わった人々の絆。テンポよく進む物語と、読みやすい文章に定評のある有川浩ならではの世界観が楽しめる作品。

後半の展開には涙なしでは読めず、猫好きの人なら更に感情移入できると思う。

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。
出典:BOOKデータベース

つきのふね/森 絵都

人との距離の取り方だったり、自分にできることの少なさだったり、将来への不安だったり。みんなが抱える悩みをうまくすくい取って、大丈夫だよって優しく包みこんでくれる物語。

子供たちの揺れる心が繊細な文章と、簡易な言葉で描かれててハッとさせられる事もしばしば。中学生が主役の物語だけれど、大人にこそ読んでほしい。きっと忘れてたあの頃を瑞々しく思い出させてくれます。

短くてあっという間に読み終えられる短編だが、読み終わってもずっと心の中に残る後読感がまた心地いい作品。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。
出典:BOOKデータベース

桜の下で待っている/彩瀬 まる

言葉にできない「ふわふわ」「もわもわ」としたこの感情を、どうしてこうもあっさり文章にできでしまうのだろうと感心してしまいます。

物語のテンポの良さだけでなく、スパッとした文章のキレの良さ、それでもって心理描写の巧みさに驚かされます。彩瀬まるの筆致の美しさってほとんど神業。

心の中に入っていって、実際にその声を聞いてきたかのように紡がれる文章に読んでて陶然とします。グッとくるシーンが多くて、胸が詰まる作品です。

面倒だけれど愛おしい「ふるさと」をめぐる感動作―郡山、仙台、花巻…桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行く先で待つものは―。実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと…複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く。注目の気鋭作家が丁寧に紡いだ、心のひだの奥底まで沁みこんでくる「はじまり」の物語。
出典:BOOKデータベース

書き出し小説/天久 聖一

果たしてこれを小説と呼んで良いものか迷うところではあるのですが、タイトル通り小説の書き出しだけを集めた小説。

小説の書き出しは、その物語を集約するくらい重要であることはわかるが、だからといって書き出しだけを集めるのもどうかという気がしないでもない。

ただ、これがとても面白い。ほんの数行に込められた物語の結晶。書き出し作家さんの知恵ととんちとエスプリを余すことなく体験できる作品です。

書き出し小説とは、オリジナルの書き出しだけで成立した文学史上最も短く、また新しい文学スタイルである。読むのは一瞬。しかしその余韻は長く、深い。貴方のイマジネーションを容赦なく刺激する、書き出しの世界。
出典:BOOKデータベース

頭のうちどころの悪かった熊の話/安東 みきえ

タイトルからも想像できるユーモラスな物語。7つの短編からなり、いずれも動物や昆虫が主人公になっている。

ゆるゆるした文章と時折はさまれるなんともいえない可愛らしいイラストに絵本を読むようにスラスラ読めてしまう。ただ可愛いだけの物語じゃなくて、人生における教訓や、ヒヤリとさせられるシーンももりこまれており、生きることについて考えさせられることも。

大人が読んでも楽める寓話集といえる作品。

頭を打ってすべてを忘れてしまった熊が探しはじめたのは、愛するパートナー、レディベアだった。彼女は乱暴だったけど、熊はそんな彼女に会いたかったのだ―動物世間のよもやま話に奇妙で不思議な現実がみえ隠れ、これって、私たちのこと?生き物世界の不条理がキュンと胸にしみる、シュールで痛快、スパイシーな7つの寓話集。イラスト全14点収録。話題のベストセラーを文庫化。
出典:BOOKデータベース

オロロ畑でつかまえて/荻原 浩

ひたすら笑って笑って笑える物語。

とてもじゃないが『明日の記憶』を書いた作者と同一人物だとは思えない。語り口が軽妙でスイスイ読めるため、読み終わった後に物足りなさを感じるほど。

ところどころに挟まれる方言も笑いを誘い、電車の中では読見づらい一冊。

人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今始まる―。第十回小説すばる新人賞受賞、ユーモア小説の傑作。
出典:BOOKデータベース

コンビニ人間/村田 沙耶香

36歳、未婚で彼氏なし。ずっとコンビニで働いてきた女性の話。普通ってなんなのか?と考えさせてくれる、ちょっと変わった作品であり、読む人によって好き嫌いが分かれそう。

「俺は(私は)普通とは違う」という人ほど楽しめるのではと思う。あと、コンビニでの勤務経験がある人もうまく入り込めるだろう。

文章がシンプルで、150ページほどの小説のため、初心者にも読みやすい。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
出典:BOOKデータベース

ボッコちゃん/星 新一

作者自薦のショートストーリー50選からなる作品。笑ってしまうようなものから、ちょ・・まじで?と怖さを感じたりする作品まで、よくもまぁこの短文に纏めることができるなと思える作品ばかり。

ショートショート作品のため、読書初心者でも、寝る前に1作だけ・・・と気軽に読み始めることができる。ただ、その1作を読んだだけで本を閉じることができるかどうかは、また別問題。

スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。

随時追加予定です。